屁理屈なし 社長のための時間の使い方 レビュー 時間術を越えた何か

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屁理屈なし 社長のための時間の使い方は、ダン・ケネディの本です。ダイレクト出版から出ています。

●屁理屈なし 社長のための時間の使い方 レビュー

『屁理屈なし 社長のための時間の使い方』を読んで、私の時間に対する考え方はすっかり変わりました。

時間管理の本は、普通は革新的なアイデアなどありません。

どこかで見た方法の焼き直しや、寄せ集めがほとんどです。

『屁理屈なし 社長のための時間の使い方』は時間管理の本ではありますが、もっと根本的なところから話を始めています。

そもそも、社長の仕事とはなんなのか?という所です。

これはダイレクト出版の本や教材にはよく出てくるテーマです。

時間がない社長は、本来社長がやるべきではない仕事に時間を割いているのです。

社長がやるべき仕事というのは、社長にしかできない仕事のことです。

それは会社の方針を決めたり、マーケティングです。

あるいは大きな営業かもしれません。

会社の社長ともなれば、有能な人が多いと思うので、何をやらせても部下よりはうまくできるでしょう。

でもあえて、部下に任せるべきなのです。

外注など、他の人に仕事を割り振るべきなのです。

それが自分の方がうまくやれる仕事でも。

そして社長である自分は、最も大事なことだけに時間を使うのです。

社長は、自分の時間の価値をもっともっと自覚するべきなのです。

そうしたら無駄な時間なんてとんでもないと思うようになるでしょう。

大事なことが後1つ。

自分の時間を邪魔されないこと。

社長はいろんな人に邪魔されます。

会社にいれば社員がどんどん相談や質問をしに来るでしょう。

その対応で自分の仕事はなかなか進みません。

しかし、実は社長がいないときでも社員は問題をなんとかしてしまうのです。

ですからほとんどの問題は社長がいちいち対応する必要は無いのです。

1日に1回朝とか帰る前に社員の相談を受けるぐらいでいいでしょう。

社長の判断を仰ぎたいこともあるでしょうからね。

そういうわけでダン・ケネディはオフィスに行かないのです。

社員達とは別の場所で仕事をしています。

その方が、社員達もダン・ケネディ自身も仕事がはかどるそうです。

確かに私がサラリーマンのときも、社長がいない時の方が自由にのびのびと仕事ができてよかったですね。

社長の時間を邪魔する物がもう1つあります。

電話です。

『屁理屈なし 社長のための時間の使い方』は、極端なことが書いてあります。

著者のダン・ケネディは実践しているようですが、「携帯電話を持たない」「電話には出ない」などです。

やりとりはFAXでやっているようです。

FAX?なんて時代遅れな。と思う人も多いでしょう。

日本ではまだ使われているようですが、アメリカではEメールがメインのようですから。

電話を使わない理由は、仕事を中断される、他人に時間を割り込まれるからです。

電話を持っている人も、他の人と話してるときは出ないか、出ても折り返しかけ直しますと言ってすぐ切るでしょう。

それぐらい電話による割り込みは迷惑なのです。

FAXは自分の好きなタイミングで見ることができます。

返事も好きなタイミングでできますね。

Eメールも本来はそうなのですが、ちょくちょくEメールをチェックする人は多いので結局時間を無駄にしてしまいます。

Eメールを使うならチェックする時間は決めておくといいでしょう。

緊急なときはさすがに電話が必須でしょう。そういう仕事の場合は電話を持たざるおえません。

消防署が火事の連絡をFAXでやっていたら消火に間に合わないでしょう。

そういう緊急の仕事が頻繁に起こる仕事以外なら、緊急な自体というのはまれです。

思い切って電話は持たないか、せめて電話に出る時間帯を決めておくといいかもしれません。

まずはそうやって時間を確保します。

オフィスには行かない。電話には出ない。

それをそのまま実行するのは難しいかもしれませんが、考え方としてはいくらでも応用できるでしょう。

『屁理屈なし 社長のための時間の使い方』は、ダン・ケネディのビジネス哲学の話でもあります。

ダン・ケネディは、成功の条件としてスピードをあげています。

時間の使い方とビジネスの成功は関係があるのです。

生産性の話もでてきます。

ダン・ケネディの言う成功哲学は、かなり辛口の成功哲学ですが、お金を儲けたい、仕事で成功したいなら聞く価値があります。

時間に対する考え方、生産性に対する考え方ががらりと変わるでしょう。

時間管理とは小手先のテクニックではないでのです。

時間は誰にでも平等なのですから、時間に対する考え方が一番重要なのです。

この本はオーディオブックでもあるので、何回も聞き直しができます。

1回だけでなく何十回も聞き直すといいと思います。

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