億万長者のお金を生み出す26の行動原則は、ダン・ケネディの本です。ダイレクト出版から出ています。
●億万長者のお金を生み出す26の行動原則 レビュー
この本は、具体的なノウハウではありません。
どちらかと言うと自己啓発、考え方を書いた本です。
しかしきれい事ではなく、どぎつい真実ばかり書かれています。
著者のダン・ケネディは、行動をもっとも重視する人です。
しかし、その行動は戦略、なぜそんなことをするのか?というはっきりとした考え方の元にやらなければいけません。
そして考え方も重要です。考え方も行動にかなり影響を与えます。
『億万長者のお金を生み出す26の行動原則』は、その考え方。
お金持ちになるのはどんな考え方をするべきか、26の法則に分けて書いてあります。
はっきり言いますが、きれいごとは一切書いてありません。
中には、きれい事と言うか、世間一般には良いことと言われる行動も書いてはあります。
しかしそれは金持ちになるために必要だから書いてあるのであって、善悪とは関係ないのです。
悪い事、法律違反、人を人とも思わない悪逆非道なことは書いてありません。
そんなことをしても金持ちにはなれません。
一時的にはお金儲けはできるでしょうが、長続きはしません。
『億万長者のお金を生み出す26の行動原則』は、金持ちになるには悪人にならないと、というような薄っぺらいことは書いてありません。
でも、おそらくこれを読んで一度ですんなり受け入れられる人はいないかと思います。
我々日本人は、おそらくアメリカ人でさえ、簡単には受け入れられないでしょう。
我々は、こうでなければならない。と小さい頃から教育されてきました。
親から、先生から、本から、マスコミから。
色んなことを言われ、「こうでなければいけない」「こんなことをしてはいけない」と言われ続け。がんじがらめになっているのです。
その結果、幸せになれたでしょうか?お金持ちになれたでしょうか?
ところで、そんな風に色々教えた人はお金持ちだったでしょうか?
お金儲けの事を教わるのに、金持ちじゃない人から教わるというのはちょっと合理的でない気がします。
お金儲けの事を教わるにはお金持ち、しかも貧乏人からお金持ちになった人に教わるのが一番いいのではないでしょうか?
しかも、自分だけでなく多くの人を貧乏から金持ちに導いた人なら、言うことに説得力がありますよね。
著者のダン・ケネディは、昔は貧乏でした。
大学も出ておらず、学歴も高いとは言えません。
そこから金持ちになる方法を見つけ、多くの人にそれを教え、億万長者メーカーと言われています。
日本で売られている成功者、お金持ちが書いた本は、きれいごとしか書いてありません。
きれい事じゃないと本が売れないからです。
もちろんきれい事だって、成功するのに必要な部分ではありますが、それだけでは成功しません。
それなのに、我々は「お金は汚い物」「お金儲けは悪い事」という強い思い込みがあります。
値段を安くするのが善で、高くするのは悪。欲張りだという強い思い込みがあります。
しかし本当にそうなのでしょうか?
お金は汚いものですか?お金儲けは悪い事ですか?
そんな考え方ではお金持ちにはなれません。
誰だって悪い人にはなりたくありませんからね。
仮に大金が転がり込んできてもすぐ使い切ってしまうでしょう。
お金が汚い物だと思い込んでいるなら当然です。
お金持ちになりたいなら、お金はいい物、お金儲けはいいことと思わなければいけません。
世の中には人や動物を救う団体がたくさんありますね。
その団体は何をやってますか?
寄付を集めてるのではありませんか?
寄付ってお金のことですよ?
お金は人を救うのです。
自分自身だけでなく、妻や子供、そしてたくさんの人を救います。
お金持ちは悪い人と思われてますが、多くのお金持ちは寄付をしているのです。
多くの人は、金が社会にどう影響を与えてるかなんか考えません。
ただ「金持ちは悪」「お金は汚い物」「金儲けは悪い事」「でも自分たちに金が回ってこないのはおかしい」
そう思っているのです。
確かに今の世の中は理屈通りに進んでいるとは言えません。
本来はもう少し労働者に回っていいお金があることも事実でしょう。
でも「お金儲けは良いこと」
そう思わないとお金儲けに邁進できません。
26ありますがいくつか抜粋してみましょう。
・お金儲けと「精神性」を一緒にするな。
お金は法則に沿って動いているだけなのです。
善人だからお金が集まって、悪人だからお金が来ないというわけではありません。
逆もそうで、悪人だから儲かる、善人だから儲からないというわけではありません。
お金儲けと善悪は別なのです。
ただ単に、お金は法則によって動いているに過ぎません。
その法則に従えば、善人だろうと悪人だろうとお金は儲かるのです。
例えば、10階から飛び降りたら人は死ぬと思いますが、善人だから死なないということはありません。
物理法則にその人の善悪は関係ないからです。
なのに、なぜかお金儲けに関しては善悪や精神性をごっちゃにする人が多いのです。
お金持ちになるには悪人にならなければ、とかそんなことはありません。
お金持ちになるには他人の事を考えて、というのは部分的には合っていますが足りません。
まずお金の法則を知る。それが大事です。
・隠れるな、表に出よ
表に出たくない人はたくさんいるかと思います。
私もその1人です。
しかしダン・ケネディは常に「自分はここにいます」というメッセージを発信し続けろと言っています。
それはテレビかもしれないし、雑誌かもしれません。
広告かもしれないし自分で書いた本かもしれません。
今なら動画やTwitter、FACEBOOKなどもあるでしょう。
とにかく人目に触れないとチャンスはやってこないのです。
もちろん人目に触れる機会が多くなれば、批判されることも多くなると思います。
失敗とかすれば馬鹿にする人も多くなるでしょう。
有名にもなればマスコミがこぞって叩きだしますよね。
しかし、隠れていたらチャンスはやってきません。
ひょっとしたらあなたの能力、技術、商品、サービスに注目してくれる人がいるかもしれないのです。
隠れていたら存在しないも同然です。
富は臆病者のところにはやってこないのです。
私の考えでは、これから先はもっとこの傾向は加速すると思います。
なぜなら情報の洪水の時代だからです。
その洪水の中で、あなたの能力、商品、サービスを見つけてもらうのは至難の業でしょう。
だから隠れるな、表に出よ。なのです。
・機会を待たずに行動せよ
もし26の行動原則の中で1つだけ選ぶとしたら、私ならこれを選びます。
日本のビジネス雑誌や変なコンサルタントのみなさん、あるいは自己啓発業界のみなさんは、成功する人はこうだと言って、とんちんかんな要素を並べ立てます。
それを見ると、能力的にすごかったり、人格的に優れてないと成功できないんだ、と言わんばかりです。
しかし、成功者、まあここで言う金持ちになった人というのは、必ずしも優れた人ばかりではないのです。
結構間が抜けてる人、頭が悪い人も多いのです。
間違ってもビジネス雑誌に書かれてるような「○○をやるような人は成功しない」とかそんなことはありません。
違うとすれば1つ。行動するか、しないかです。
日本人はとにかく完璧を求めます。
99点でも足りない一点を責めるのです。
でも世の中に完璧なものなんかありません。
完璧を求めるということは、行動しないのと同じことです。
行動しないと当然何も変わりません。もちろんお金持ちにもなれません。
まずはやってみるのです。
やってみてはじめて具体的にここが足りないな、ここを改良した方がいいなと分かるのです。
そうやってやりながら改善していけばいいのです。
もっといい商品になってなら
もっと景気がよくなってから
もっと知識や技術を身につけてから
もっとお金が集まってから
もっと……
そんなことを待っていても、いつまでたっても自分の納得いく日は来ません。
日本人は失敗を恐れます。
他人に馬鹿にされることを恐れます。
しかし、成功者も失敗を経験しているのです。
馬鹿にされまくっているのです。
手痛い失敗もしているのです。
行動の数が多いのですから失敗の数も多いのです。
お金持ちになるには行動が大事で、勇気が必要ということです。
自分を過小評価しないでください。
自分なんかがあれこれやったって……とは思わないでください。
評価をするのはあなたではなく、お客なのです。
ダン・ケネディは経営のアドバイスもやっていますが、アドバイス通りに行動しない人も多いそうです。
勇気を持って行動した人だけが富をつかめるのです。
アイデアだけあってもしょうがありません。
形にして実際に商売にしたり、特許を申請した人だけが富をつかめるのです。
こういった行動原則が26もあります。
内容的にかぶってるかなあと思える部分もありますが、全部やらないとダメというわけでもありません。
この記事で書いたことは、かなり私自身の解釈が入っており、あなたは別の解釈をするかもしれません。
とにかく今まで聞いたことの無いような話も入っていることでしょう。
きれい事ではないので、ちょっと、というかかなり抵抗感のある話もあるかと思います。
しかし自分の意見は一端脇に置いていて、真っ白な心で読んで見てください。